社会貢献活動
東京顕微鏡院・こころとからだの元氣プラザ 創立130周年を迎えて
2021(令和3)年4月1日をもちまして百三十周年を迎えました。皆様のご支援にこころより感謝申し上げます。
1891(明治24)年4月1日に遠山椿吉博士が京橋に「東京顕微鏡検査所」を創設してから130年という年月が経ちました。
予防医療と環境衛生の維持、向上を通して人びとの健康と社会福祉に貢献したいという130年前の遠山博士の強い思いは、今「東京顕微鏡院」そしてそこから生まれた「こころとからだの元氣プラザ」という二つの法人の中で脈々として生き続け、発展し、具体的な事業活動を通して社会に貢献を続けています。今日の両法人の活動の根底に、遠山博士の「強い思い」があると言っても過言ではありません。創立130周年を迎えるにあたり、あらためて創立者遠山椿吉博士に深い感謝と敬意の念を捧げたいと思います。
一方130年を生き続けるということは容易なことではありませんでした。特に第二次大戦で中断された事業を戦後再興するのは容易ではなく、1955(昭和30)年院長として東京顕微鏡院の事業を再開された東京大学細谷省吾教授の英断があり、そしてその後を担った山田匡蔵、山田和江両理事長の心血を注いだ努力とそれを支えた医師、職員の方々の熱い思いが今日の両法人をもたらしました。しかし両法人の発展は院長や理事長、そこで働く医師や職員だけで実現したわけではありません。両法人が生き続けた背景には実に多くの外部の方々のご支援とご指導があったのです。何度も難局に直面しましたが、不思議にそのたびに外部からご指導、ご支援の手が差し伸べられ、生き続ける事ができたのです。130年の活動を支えていただいたすべての方々にこの場をお借りし心から感謝の意を捧げたいと思います。
遠山椿吉博士の思いを受けてこの130年我々が追求し、さらにこれからも追求し続けようとしていることは一言で表現できます。それは「健康な命」ということです。「健康な命」が人間にとって何よりも大切なものであることはいうまでもありません。その人間にとって一番大切な「健康な命」とは一体どういうものでしょうか。「健康な命」とは、「健康なこころ」と「健康なからだ」と「健全な生活環境」が一体となって機能する姿だと私は考えます。
「健全な生活環境」を追求するという東京顕微鏡院と、「健康なこころ」と「健康なからだ」を追求するこころとからだの元氣プラザ両法人の一体経営により、「健康な命」の維持、向上、増進を追求し続けたいと思います。そして創立130周年にあたり、その熱い思いと決意を皆さまと共有したいと思うのです。そのことが創立者遠山椿吉博士の思いを受け継ぐ我々の使命だと強く確信しています。
一般財団法人東京顕微鏡院
医療法人社団こころとからだの元氣プラザ
理事長 山田 匡通
学術振興
遠山椿吉賞
こころとからだの元氣プラザ共催
遠山椿吉博士の生誕150年、没後80年を記念し、2008年(平成20年)に、公衆衛生と予防医療の分野における研究者を対象とした顕彰制度を創設しました。
賞は、「遠山椿吉記念 食と環境の科学賞」と、「遠山椿吉記念
健康予防医療賞」の2部門あり、隔年で選考顕彰しています。
日本の公衆衛生において、人びとの危険を除き、いのちを守るため、先駆的かつグローバルな視点で優れた業績を挙げた個人または研究グループを対象としています。
一般財団法人東京顕微鏡院の公益目的事業費を財源として、両法人協働で実施しています。
山田和江賞について :
平成27年度より、40歳以下(応募年の4月1日現在)の遠山椿吉賞応募者に対し、優秀な研究成果を顕彰するとともに、研究の更なる発展を奨励する目的で「山田和江賞」を設け、毎年顕彰することとなりました。
普及啓発・先生方の対外活動
セミナー・シンポジウム
こころとからだの元氣プラザ共催
こころとからだの健康のために、一般の方々や健康管理担当者を対象とした普及啓発セミナーやシンポジウムを実施しています。
一般財団法人東京顕微鏡院の公益目的事業費を財源として、両法人協働で実施しています。
先生方の対外活動
公益事業の活動報告
公益事業活動についてまとめた「公益事業レポート」(ディスクロージャー誌)等をPDFデータでご覧いただけます。